子育て寺子屋

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誕生後の赤ちゃんの脳の成長や発達はどんなふうにするんでしょう。0歳児の運動神経を鍛える方法

誕生直後の赤ちゃんの脳のしくみ

誕生時の赤ちゃんの脳細胞の数は約1000億個を超えるのですが、まだまだ成熟していません。
細胞同士の結び付きも弱い状態です。

脳の活動を活発にするのは誕生の瞬間からの経験だと言われています。

経験することが細胞の電気的活動の引き金となり、この電気的活動に刺激されて、脳は何千ものニューロン神経細胞)と結合します。

脳はどれくらい成長するのでしょう。

生後1年で脳のサイズは2倍になります。

3歳になる頃には成人の脳の80%の大きさにまでなります。

3年の間に毎秒700から1000の新しいニューロンの結合が行われ続けるのです。

その後、脳の大きさは6歳までに成人の脳の90%になり、20代まで発達し続けるということです。

いかに誕生後の3年間の経験という刺激が大切かがわかります。
一方、20代まで発達し続けるのですから、もうこの子には手遅れだ、と思うこともないようです。

 

そこで

日頃の子育てにちょっとした工夫をすることで発達や成長をうながす事ができる方法をご紹介します。

 

知能や運動神経の発達には順番があってそれぞれが連動しているようです。

なにもしなくても赤ちゃんは自分のペースで発達していきますが、

知っていると、昨日よりもうまくなっている、力強くなっている、と

成長が見えて楽しいですよ。

 

「細かな動作をする運動神経」と「大きな動作をする運動神経」

一言で「運動神経」と言っても
・「細かな動作」を管理する運動神経と、
・「大きな動作」を管理する運動神経があって

それは、同時に発達しないようです。


両方の運動神経を発達させるには

・体全体を使った運動と
・細かな
手作業

繰り返すことが必要です。

 

「運動神経」は

繰り返し鍛えることによって
脳内の思考部分から運動回路への神経が強化され、
筋肉を動かす神経へと連結されるからです。

 
そこでそれぞれの運動神経を鍛える遊び方をご紹介します。

大きな動作をする運動神経を鍛える運動

 1.キック
 2.腹ばい
 3.小さな山登り

 

 1.キック

ブレスレット型のガラガラや鈴を、赤ちゃんの足首につけます。

赤ちゃんの足を持って
どうやってキックすればいいのか
足の曲げ伸ばしを手伝ってあげます。

 

足を動かすと音が鳴るので赤ちゃんは頑張って足を動かそうとします。

 
2.腹ばいで移動する

 赤ちゃんとお母さんは顔を向かい合わせて、腹ばいになります。

赤ちゃんのお気にいりのボールやおもちゃを
赤ちゃんがにじり寄って取れるように、仕向けてあげます。

 取れたら大げさに褒めてあげると楽しんでするようになりますよ。

  

3.小さな山登り


枕やクッションの前に
赤ちゃんを座らせるか、腹ばいにします。

 お気に入りのおもちゃをその上において
おもちゃを目指してその小さな山を登らせます。

 

脳の神経と筋肉の発達にはハイハイが
とても大切だということがわかっています。

 細かな動作をする運動神経を鍛える運動

 
1.  小さなおもちゃで遊ばせる
2.おもちゃを持ち替える

 

1.  小さなおもちゃで遊ばせる

小さな計量スプーン、小さなボールなど
握りやすい小さなおもちゃを握らせます。

それを手から落としたり、

用意した箱からおもちゃを出したり入れたり,,
ということをさせてみます。

今度は「これをお母さんにちょうだい」と

赤ちゃんにおもちゃを手渡させることもいいでしょう。

 

 2.おもちゃを持ち替える

 小さなガラガラを片手に握らせて、
ガラガラと一緒にあかちゃんの手を揺らしてあげます。

 あかちゃんの空いている方の手を
ガラガラに添えると、赤ちゃんが自然にガラガラを握ります。

 こうして、ガラガラを持ち替える方法を教えます。

 3ヶ月から6ヶ月ほどで
赤ちゃんは上手に片方の手からもう片方の手に
持ちかえることができるようになります。

 

ほっておいてもいつかはできるようになります。

あかちゃんのご機嫌をみながら試してみてはいかがでしょう。