子育て寺子屋

子育ての経験から家庭でできる知育、子育てのヒントや情報をお伝えします。

すぐれた脳を育てるには指あそびが一番です。

赤ちゃんの能力を高めるには、
生後すぐからの指の訓練が大切だ
ということが分かってきています。

17歳で個人種目9つ、
リレー種目5つの計14種目の日本記録を保持している
池江璃花子(いけえ りかこ)さんのお母さんは、

脳の発達には雲梯(うんてい)がよいと本で読んだことから、
璃花子さんが生まれてすぐから
雲梯に取り組んだそうです。

その結果、
璃花子さんは生後6ヶ月で母親の親指を握ってぶら下がり、
1歳6ヶ月の時には鉄棒の逆上がりをこなしたということです。


赤ちゃんのときのお母さんの取り組みの成果が天才璃花子さんなのでしょう。 

 

そこで赤ちゃんの成長に沿った指を鍛える訓練をご紹介します。

 

赤ちゃんの指を鍛えるあそび


1.物をつかむ
2・物をつまむ
3・つまんだものを瓶の中に入れる
4・赤ちゃんの指をつかった鍵盤遊び
5・おはなし指さん
6・じゃんけん
 

 1.物をつかむあそび

赤ちゃんをひざの上の寝かせるか、
またはベッドの上に仰向けに寝かせてあげます。


お母さんの人差し指を握らせます。


赤ちゃんは生まれつき備わっている反射神経で
お母さんの指を握り返してきます。


赤ちゃんが指を握り返すたびに、
「上手ね。」「いい子ね。」「力が強いのね。」など、
ポシティブな言葉で励ましてあげます。


このあそびは、赤ちゃんの脳内での
手と目の動きの連動部分の成長を助けると言われています。

 

2.物をつまむあそび

 赤ちゃんは生後4ヶ月前後で物をつまむことができるようになってきます。

 そこで、つまみ遊びをすることで
意識的に指先を動かし、
物をじっと見る力や集中力をつけていきます。

 

3.つまんだものをビンの中に入れるあそび

お盆やお皿などに小さいものを入れ、
それを赤ちゃんにつまませます。

次に、つまんだものを透明のビンの中に入れてもらいます。  

この時、できるだけ爪の先で、つまむようにさせます。

これは、指先をそらせて曲げないようにするためです。

赤ちゃんが指の腹でつまむようだったら
つまむものをもう少し小さいものにします。

たまごボーロなどの小さなお菓子や、ボタン、ビーズ、小さく切った色紙など、
いろんな大きさや、形のものをつまませてみます。

全部ビンの中に入ったら
そのビンを振って音を出して聞かせます。

これを何度か繰り返して遊びます。

この遊びをする時には、
赤ちゃんが口の中に入れないように、
必ず、お母さんがそばにいて注意をしながら遊ばせましょう。

最初につまむものがいくつあるのか
先にかずを数えてから行うようにします。 

 

4.赤ちゃんの指で鍵盤遊び

お母さんが赤ちゃんの指を鍵盤に見立てて、
赤ちゃんの手の甲の関節の上から
歌を歌いながらピアノのように優しく弾きます。

同じように赤ちゃんの手のひらの関節と関節の間も
弾いて刺激を与えます。  

5.「おはなしゆびさん」で指あそび

  「この指パパ〜 ふとっちょパパ〜 ♫」
この童謡で一緒にゆび遊びをします。

1本ずつ指をうまく立てることができるように手伝ってあげます。

赤ちゃんがうまく正しく指を折れるようになるには時間がかかりますが、
できるようになるまで何度も繰り返し遊んであげます。

6.ジャンケン遊び

うまくグー チョキ パーの形ができるように手伝ってあげます。

 

そのほかの指を使う動作

  赤ちゃんと遊ぶときは意識して、
つつくはじくひっぱるはさむ紙をやぶらせる
などの動きを工夫して 取り入れるようにします。

つまんだり、ひっぱったり、
指を使って何かをするためには、
遊ぶものを見て、
どうするか考えて、
行動にうつす
というプロセスを 頭の中で組み立てています。

同じ動作を何度も繰り返すうちに、
脳領域の中や相互間に シナプスができて
うまくできるようになります。

なるべく早い時期から
赤ちゃんの指に触れて、
刺激を与え、
握ったり、
つまんだりできるようにすることで
能力の高い子どもに育つようです。